1.増尾城址 |
16世紀後半の城址で、現在は「増尾城址公園」として開放されている。相馬一族の居館とも、高城家家臣・平川若狭守の居城だったという伝承もあるが、戦国時代の小規模軍事施設という見方が一般的。この城自体に相馬氏との直接的な関係はないと思われるが、城址のすぐ南には、鎌倉期の相馬氏館址と推定されている幸谷館址、ならびに妙見社跡がある。 |
2.増尾山少林寺 |
建武3(1335)年に相模国片瀬川の戦いで、北畠顕家の軍勢と戦って自害した相馬家惣領・相馬重胤の墓が祀られている。遺体を奥州行方郡に持ち帰ることができなかったことから、彼が鎌倉末期まで居住していた下総国相馬郡増尾村に埋葬された。そのとき兜の中に納められていた十一面観音像は奥州相馬に戻されたが、重胤陣没二百年ののち、奥州より重胤の末裔・嗣嶽慶胤禅師が相馬の墓前に持参し、少林寺が開かれた。 |
3.岩井将門神社 |
旧沼南町岩井地区の古刹・龍光院の脇に祀られている将門神社。龍光院は将門の娘・如蔵尼(将門娘)が将門の供養のために祀ったといわれる地蔵堂がある。 |
4.日秀将門神社 |
我孫子市にある神社。平将門が手賀沼を騎馬で渡り、この高台で朝日を拝したという伝承をもとに、この地に祠が建てられたことが起源の神社。 |
5.柴崎神社 |
我孫子市にあるヤマトタケルノミコトが武運長久を祈って建立したともいわれる神社。祭神は天御中主命(=妙見)であることから、この地を治めていた相馬氏所縁の神社であろう。 |
6.北星神社 |
国道六号線沿いに建つ妙見神社。祭神は天御中主命。やはり相馬氏所縁の神社と思われる。 |
7.大青田妙見社 |
創建年代不詳。妙見神を祀る。「青田」という名字は、相馬氏庶流の重胤が奥州に移った直後の最古参の郎従名に見られ、青田氏はここを本貫地とする土豪であったのかも知れない。青田氏はその後も奥州相馬氏の宿老として続いた。 |
8.守谷城址 |
守谷市にある下総相馬氏の居城。 |
9.海禅寺 |
平将門が父・良持を祀るために建立したとされる古刹。将門と影武者七騎の墓とされる八基の石塔が遺っている。下総相馬氏の菩提寺であり、江戸時代には奥州相馬氏ならびに旗本相馬氏の崇敬篤く、旗本相馬氏の墓石も数基残っている。 |