第二回千葉歴史文化フォーラム
日にち | 平成28年11月14日(土) |
集合 |
千葉県教育会館大ホール (千葉市中央区中央4-13-10 千葉地方裁判所前) |
開場 | 13:00(開演:13:30) |
定員 | 700名 |
料金 | 入場無料(講演資料代別途) |
主催 問い合わせ |
千葉歴史文化フォーラム 千葉歴史文化フォーラム事務局(090-1254-9143 担当:鈴木) |
共催 | 千葉氏顕彰会 |
後援 | 千葉市 |
治承五年正月一日早朝、鶴岡八幡宮寺の若宮を参詣の後、頼朝は千葉介常胤の接待で盛大な酒宴の席につきました。そのときの様子を『吾妻鏡』では、
「千葉介常胤、献垸飯、相具三尺鯉魚、又上林下若不知其員云云(千葉介常胤、垸飯を献ず、三尺の鯉魚を相具す、また上林下若その員を知らずと)」
と記述しています(『吾妻鏡』治承五年正月一日条)。
頼朝はどのように接待されたのか。どのような「中世の饗膳」が展開されたのか。房総の豊かな食材を駆使し、極上の本膳料理が想像されますが、今回のフォーラムは「食の文化史をひもとく」という内容で開催いたします。
今回のフォーラム第一部では、「料理の祖神は南房総にあり」としまして、「料理の祖神」を祀る南房総千倉の高家(たかべ)神社についてご紹介し、現在でも高家神社に伝わる「庖丁式」を再現(四條流石井派)しながら、房総と料理について考えます。
第二部では、「中世武士の食膳と食生活」と題して、記録の少ない「饗膳」の実態を掘り下げます。ユネスコの無形文化遺産に登録された「和食」の原点は、客膳料理の持つ格調であり、もてなす側の地域の食材とその料理法にあります。平安末期から武家社会へ移行する時代の「饗膳(垸飯)」について、想像を交えながら実態と変遷を考察します。
第三部では、ショートシンポジウムといたしまして、「頼朝に差し上げた千葉常胤の献立」を考えます。
時代絵巻のような庖丁式と、世化文化遺産の日本の食文化の歴史的変遷を十分に味わってください。
●第1部 「南房総には食の祖神が祀られている」
・古式豊かな鯉の庖丁式実演(京都四條流)
●第2部 「中世武士の饗膳と食生活」
【講師】
原田信男氏(国士舘大学21世紀アジア学部教授)
●第3部 「ショートシンポジウム」
・頼朝に差し上げた千葉常胤の献立考